RICOH 999
(リコー スリーナイン)
1960年7月発売
巾 142mm 高さ 86mm 奥行き 82mm(標準レンズ装着時) 質量:970g
標準レンズ:リケノン 50mm F1.9 4群6枚構成
このリコー999の特徴である外観なのですが・・
パリ出身で、主にアメリカ合衆国で活動したインダストリアルデザインの
草分けデザイナーレイモンド・ローウィ
(Raymond Loewy 1893年11月5日-1986年7月14日)
がデザインしたカメラなんですねぇ!
ローウィのデザインは「口紅から機関車まで」と言われるように
多種多様なデザインを生み出しましたが、
特に有名どころだと「コカコーラ」やタバコの「ラッキーストライク」「ピース」
ナビスコ「リッツ」ガソリンスタンド「シェル」等のロゴデザインだったりします。
さて・・999の話に戻りますが・・
箱からして素敵ですね♪
一番外側の箱からもレンズと本体のシリアルが見えるよう
工夫されております。1960年の時点でここまで考えられてたんですなぁ。
装飾用の箱を取り出す・・
マニュアルも何だかオシャレですね。
中身が見えてきました!
カメラケースもなかなかの状態です。
1960年当時・・こんな状態でカメラ店のショーケースに飾られてた・・
かもしれませんねw
さて・・マニュアルですが
このカメラがなぜ「999」って命名されたのかは知りませんが、
とにかく銀河鉄道999とはまったく関係なさそうです
(銀河鉄道999は1977年の作品なので、
1960年に発売されたリコー999の方がスリーナインの元祖なのねw)
当時としてはとても斬新かつ最先端の機能が搭載れております!
レンズの脱着について・・
裏面
シリカゲルも当時の面影タップリです
標準レンズ:リケノン 50mm F1.9 4群6枚構成
左上のロゴ「RICOH 999」の所が・・
ネームプレート兼用露出計カバーになっております!
余談ですが前方のアルミのスタンピングもとても綺麗な加工です
当時のカメラでこのようなアルミ加工品を装飾する事は画期的でした
露出計カバー開閉ボタンをスライドすると
以下のように露出計カバーが開きます!
もうちょいアップで・・
パカーッ!!! なかなか感動ですねw
露出計カバーを開いた状態で、
露出合わせ窓をチェック!
シャッタースピード目盛りを調整し、
追跡針→( )と露出計指針を合わせます
あとは底部にある・・
フィルム巻上げレバーを巻いて
露出計カバー下にある三角錐状のシャッターボタンを
下げるとシャッターが切れます!
正直巻き上げを含め撮影し辛いですが、これが999の特徴ですw
標準レンズを外したところ
レンズもなかなか綺麗な状態ですね
裏蓋を開けたところ・・
Nikon S2と比べてみてもかなりズッシリとしてて
大柄な事が分かりますね。
右上にASAセットダイヤルと
左中央にフィルム枚数計が・・裏蓋に枚数計を付ける事も
この全体のデザインを完成させる為に重要な事でした・・
コストや技術力も当然高くなります。
真ん中の黒いボタンは巻き戻し用のボタンです
右端にあるのが、裏蓋開閉金具です
真横からのショット・・
上部が若干せり出してるのが分かります、
何とも大胆かつ繊細なデザインに惚れてます。
素晴らしいですね!
標準レンズは上から焦点調整リングと距離目盛り
焦点深度目盛り
絞り目盛り
シャッタースピード
シンクロ及びセルフタイマー目盛り・・となります
まぁこのとおりデザイナーズカメラは使い辛い点もございますが、
それを払拭するに足りる魅力あるデザインですね♪
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